地獄の一晩
3日間の断食を終えての感想。
とりあえず、空腹はそんなに辛くは無かった。
けれどとにかく死にそうだった。
家族にも迷惑をかけてしまった。
昨日は夫がたまたま休みで良かった。
もうやらない。
断食3日目の夜、とにかく体の調子がおかしい。
気をつけていても、いつの間にか頻呼吸となってしまい、嘔気が続く。
低血糖がこわいから、なんとかスムージーは飲むけれど、もうしんどい。
手足がとにかく冷えて、体は立ち上がるのにも苦労する程。そしてそのあかつきには立ちくらみと目眩。
ぬるま湯に短時間浸かり、その日は早く布団に入り、何とか寝てしまおうとする。
がしかし、寝付けない。
襲いかかる頭痛。
そして冷え。
23時頃だっただろうか。
記憶も曖昧だが、リビングに行き、ソファに倒れ込み、夫に助けを求める(どうせっちゅうねん)。
そして嘔吐。先程飲んだスムージー全嘔吐。そして胃酸。喉がひりつく。
夫は「救急車よぶ?!」と。
顔色も真っ白らしい。いやこんな事で救急車は呼ばないよ。
脱水かな、水を飲まなきゃ.......ボリューム入れなきゃ.......
と思って水分を摂るも嘔吐。
ああ、嘔吐直後に飲んでもダメだ、少し時間をあけて白湯を飲もう、と
1時間後、ゆっくりと時間をかけて白湯を飲む。
でも、全部(というかそれ以上?)戻してしまう。
だめだこれは、点滴案件だ。
今までこういうこと沢山あったけど、全部点滴だった。補液だ、とにかく補液.......ソルデム.......
なんとなくそう思ってしまい、夜間急病センターへ相談。
しかし、電話口のナースより、その感じじゃ朝まで様子見れそうじゃん?
とりあえず一晩様子見て朝内科いこ?
との事。
私の考えは間違っていた.......
うぅ、恥ずかしい.......
そうだよな、これ如きで補液なんて、貴重な医療資源をこんな事に使うなど許されないよな.......自業自得だし、ごめんなさい、考えが甘かった.......
ひとしきり自責し、布団に潜り込む。
嘔吐は続く。
胃液しか出ない。
とりあえず朝まで、頑張って朝まで堪えて、早朝からやってる内科に行こう。
叱咤でもなんでも受け入れよう。
そう思い、眠りにつこうと努力はするも
頭痛と体のこわさで寝付けるはずもなく。
少しウトウトした後、ハッとして期待を持ち時計を見ても、まだ針は虎の刻。
な、長い.......
こんなに長い夜は、長女を帝王切開で産んだあの日の晩以来だ(痛みでめちゃくちゃ辛かった).......
目を瞑って、ほんの僅かな傾眠と、時計、そして落胆。身の置き所のないこわさ。
何度か繰り返し、そうして迎えた朝6時50分。
嬉しかった。ようやく迎えた、朝!
7時半から診療している近くの内科クリニックを夫に見つけて貰い、すぐにタクシーで向かう。
やっと助かる、やっとなんとかなる。
ごめんなさい、もうしません。
そんな思いでいっぱいだった。